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キャリイ(DA16T)

2018.12.27アゲトラこそピロアッパーマウントが活躍する理由!

現行型ハイゼット(S500P系)用のピロアッパーマウントの製品版がようやく完成致しました。発売開始は1月9日頃の予定です。


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さて、ピロアッパーマウントと言えば従来はスポーツ走行をする時に、ダイレクトなステアリングフィールを求めたり、キャンバー角を付けたりするために装着するのが主な目的でありました。


しかし現行型の軽トラックにおいて車高を大きく上げて使用する場合には、別の目的でピロアッパーを装着する必要性が出て参りましたのでご説明しましょう。


まずはピロアッパーマウントの必要性を理解するために、純正アッパーマウントについて知っていただく必要があります。


旧型のキャリイ(DA63T)・ハイゼット(S200P系)の、フロントストラットのアッパーマウントは、下の写真の左側の様な形状をしておりました。

が、現行型のキャリイ(DA16T)・ハイゼット(S500P系)のアッパーマウントは、下の写真の右側の様な円錐形状の物になりました。


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形状やボティーへの固定方法が変わっただけの様に見えますが、実はねじれに対する硬さ(柔らかさ)がかなり変わっています。


こちら、旧型のアッパーマウントを横から見たところですが、このように中央部のゴム部分が多いために柔らかくなっています。


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一方、現行型のアッパーマウントを横から見ると、このように中央のゴム部分がほとんどないため、ねじりに対して非常に硬くなっています。


P1240566.jpg


さて、こちらは純正ストラットにアッパーマウントをセットしたところになります。


P1240556.jpg


当然ですが、ショックアブソーバーのシャフトに対して、垂直になるようにアッパマウントは取り付きます。


これを車体にマウントすると下の写真の様になるのですが、ノーマル車高のクルマの場合、フロントストラットはこんな感じの角度で取り付きまして、アッパーマウントには無理な力(斜めにねじる様な力)が掛かりません。


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しかし車高を上げた場合はロアアームが立ってくる関係上、フロントストラットはこんな感じに下側が車両の内側に引っ張られるために傾きます。このため、アッパーマウントには無理な力(斜めにねじる様な力)が掛かって来ます。


P1240559.jpg


アッパーマウント部を拡大して見ると、こんな感じにねじれているのがわかります。
(この写真はピロアッパーマントを使用しているので、ピロボールが回転してねじりの無理な力は発生していません)


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1~2インチ程度の車高アップであれば、そんなに大きなねじれは生じないためシビアに考えなくても良いのですが、それ以上アップさせた場合は結構大きなねじれが発生して、ショックのシャフト先端部に曲げの力が掛かってくることもあるため、場合によってはシャフト先端部が金属疲労で折損に至る可能性もあります。


ピロアッパーマウントを使用した場合は、ストラットに角度が付いてもピロボールがねじれを吸収してしまうため、ショックのシャフト先端に曲げの力が生ることはありません。


しかもショック先端のマウント位置が、純正マウントの位置よりも少し内側にオフセットした形状に作ってあるので、フロントキャンバー角の逆ハの字状態を緩和して垂直に近い状態にしてくれるという「一粒で二度美味しい」パーツなのであります(笑)


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ということで、従来のピロアッパーマウントの使用目的とは違ってくるのですが、今どきのアゲトラにはピロアッパーマウントの使用が理にかなっているんです!というお話しでした~(^^

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プロフィール 代表取締役 高原宏幸

1992年某自動車メーカーに入社。エンジニアとして新車の立ち上げに関わり、自動車メーカーの手法・品質基準を叩きこまれる。学生時代から参戦していたダートラ、ジムカーナ、レースに影響を受け、競技車の世界への転身を決意。
1999年某自動車メーカー系ワークス会社に転職。商品企画設計、レース車両設計、レース運営アソシエーション責任者を経て、WRC立ち上げプロジェクトにエンジニアとして関わる。
2008年4月、株式会社GT CARプロデュースを設立。以来、アフターパーツの企画設計製造販売、走行会イベントの企画開催を手がける。

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